マンガの素晴らしさを知ってもらい、魅力的なサービスを作りたい

Growth企画室
イベント企画チーム マネージャー
玉置 元喜(タマキ モトキ)
プロダクトグロース

前職ではどのような仕事をしていましたか?

新卒でWebホームページ制作会社に入社して、制作ディレクション、プランニングを行っていました。Webのことを全く知らず、「IEって何?」という状態からだったのですが、逆に知らないことばかりで日々楽しかったです。

そこで10年程働いた頃に、「残された社会人人生では、好きな事ともっとリンクした仕事がしたい」と思い、子供の頃から好きだったマンガ業界への転職を考えたのですが、当時電子コミックが熱くなりそうと知って、Web系の電子コミック配信サービスの運営会社に転職しました。業務内容はサービスの企画・運用を行っていました。Web発のヒットコミックが生まれてドラマ化まで繋がったり、ネームからマンガが作られるところから関われたり、電子コミックがどんどん売上を伸ばしていく中で過ごせたのは刺激的でした。

学生時代はどのような勉強をしていましたか?

社会学部メディア・コミュニケーション学科で、新聞、テレビ、広告などのメディア全般について勉強していました。

卒論のテーマは「マンガが社会に与えた影響」です。『キャプテン翼』(高橋洋一先生/集英社)の発行部数の増加と、「翼」という名前の男の子が増えているという相関関係を調べたりしていました。

LINE Digital Frontierへ入社した理由は?

前職でマンガに関わる仕事をしていくうちに、マンガに対する敬意が溢れ過ぎて、残りの社会人人生はこの業界にもっと還元できるような働き方がしたい、と思い始めました。そこで、日本で一番読者が集まる書店、一番マンガが売れる書店で働く→その書店で自身が貢献する→マンガを読む人が増える、マンガの売上増につながる→出版社・作家さんへ還元される、という連想から、「LINEマンガ」が最も適している企業だと思い、転職を決意しました。

あと、この頃から「過去にも、今にも、未来にも、面白いマンガはある。」という謎の格言が自分の中にできて…。「LINEマンガ」は世間で人気の作品もしっかり売られつつ、さらにLINEという大きなプラットフォームと連携しながら、未来の面白いマンガを生み出す可能性もあると感じたのも志望理由です。

今も忙しくて大変なときもありますが、ここで頑張るとマンガの読者が増えるんだ、という想いが日々のモチベーションになっています。

現在担当している業務について教えてください。

主にアプリ内での販促企画を立てて、キャンペーンディレクションを行っています。読者が増える施策、マンガが売れる施策を日々考えて実施しています。また、アプリ内に掲載する作品を毎日決めたり、バナーを発注したりといった、読者と作品が出会えるための売り場作りも非常に大事な業務です。あとは、カスタマーサポートのエスカレーション対応や、アプリのストアのレビューを集めて開発チームと連携する業務や、競合サービスのチェックなど、幅広い業務を行っています。

入社前後でイメージにギャップはありましたか?

大きなギャップは特にないですかね。データドリブンでスピードを大事にしているのはイメージ通りでした。

ただ、思っていたより手動で泥臭く運用している部分も結構あるなと思いました。

あってよかったと思う社内制度や、利用しているものはありますか?

オフィス内のカフェで売っているご飯が安いし美味しいです。

他にも、社員同士のコミュニケーションを活性化させるために「社内コミュニケーション費用」という制度があるのですが、オンライン懇親会の場合にもこの制度が適用されるのに驚きました。社員のためになることには手を抜かないという姿勢を感じます。

ワークライフバランスは取りやすいですか?

自宅からオフィスが少し遠いので、リモートワークになって通勤時間を家族と過ごす時間に転換できたのは良かったです。

LINEグループはリモート対応が非常に早く、効率はむしろ上がったと思うのでその点はさすがだなと感じています。スピーディーに柔軟に、世の中に先駆けて対応していく様子をそばで見れたのは良かったです。

ただ、自宅でリモートワークだと仕事にのめり込んでしまいます。なので、休日は家の中でダラダラ寝て過ごさないで、息子達とたくさん遊ぶようにしています。

一番好きなマンガは何ですか?

これは本当に選べないのですが、マンガにドハマリした原点は『うしおととら』です。小学生のときはずっと『うしおととら』のことを考えていて、「うしお」からは本当の優しさを学びましたし、「とら」の絵を教科書に描き続けていましたね。

あとは、「週刊少年ジャンプ」を小学校2年生から今も毎週欠かさず雑誌を買い続けているジャンプっ子で、ジャンプ黄金時代を体感してきました。特に『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズが大好きで、毎日オリジナルのスタンドを考えていました。

『め組の大吾』にハマったときは近所の消火栓の位置を全部チェックしていましたね。

ほかにも、高校生の時に出会った『蒼天航路』で三国志が好きになりましたし、二十歳前後ではハードボイルドで罪の香りが漂う『地雷震』や、圧巻の構図で描かれる『無限の住人』も思い出深いです。

社会人になってから『ボーイズ・オン・ザ・ラン』に出会って、言葉にできない衝動に駆り立てられたり…。あと、初めてボーナスが出たときは調子にのって憧れの『三国志』を全巻買ったり、『大奥』や『7SEEDS』といった女性誌で掲載されていた読み応えのある作品も好きです。最終巻はこれでさよならかと思うと逆に読みたくなかったです。

最近だと『少女ファイト』を読んだら仕事のモチベーションが上がりますし、『ブルーピリオド』をリアルタイムで読める高校生は羨ましいなーとか…マンガの話を始めると全然止まらないです。最後に言いたいのは『HUNTER×HUNTER』が神だということです。

これからどのようにキャリアを築いていきたいですか?

サービスの成長に貢献するのは勿論なのですが、マンガ業界にいい意味で影響を与えられるビジネスモデルを作っていきたいです。読者も作家も出版社もみんな嬉しいサービス。嬉しいというのは、結局「読みたいマンガに出会えるかどうか」だけだと個人的には思っているので、とにかく読みたいマンガに出会えるサービスを妄想しています。

あと、個人的には若い読者を増やしたいですね。動画やSNSに時間を取られつつも、マンガもたくさん読んで、学校でマンガの話をして欲しい。自分の息子たちもマンガを好きになって欲しいです。

そうやって、この業界が盛り上がって才能が集まれば、また未来には面白いマンガが生まれます。ただただ面白いマンガを読みたい、というのがモチベーションの根っこなので、この先もそこに繋がることはなんでもやりたいです。

そして、最後に、こんなにマンガ愛が溢れる人間ばかりではなく、本当にいろんなタイプの、いろんなモチベーションで働いている人がたくさんいるのがLINE Digital Frontierで、それが強みだと思います。マンガはあまり読まないからといって応募を遠慮しないでください!

勿論、もしマンガが好きな方でしたら、ぜひ一緒に「LINEマンガ」旋風をおこして未来の名作マンガを生み出すサービスを作っていきましょう!

記事内で挙がった作品の作家名・出版社名一覧

  • 『うしおととら』(藤田和日郎先生/小学館)
  • 『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ(荒木飛呂彦先生/集英社)
  • 『め組の大吾』(曽田正人先生/小学館)
  • 『蒼天航路』(王欣太先生/李學仁先生/講談社)
  • 『地雷震』(高橋ツトム先生/講談社)
  • 『無限の住人』(沙村広明先生/講談社)
  • 『ボーイズ・オン・ザ・ラン』(花沢健吾先生/小学館)
  • 『三国志』(横山光輝先生/潮出版社)
  • 『大奥』(よしながふみ先生/白泉社)
  • 『7SEEDS』(田村由美先生/小学館)
  • 『少女ファイト』(日本橋ヨヲコ先生/木村享先生/講談社)
  • 『ブルーピリオド』(山口つばさ先生/講談社)
  • 『HUNTER×HUNTER』(冨樫義博先生/集英社)
※内容はインタビュー時のものです